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通潤橋(つうじゅんきょう)

世のため人のために頑張っている人達
10 /06 2019
 通潤橋(つうじゅんきょう)の話を知っているだろうか?

 戦前の修身の教科書に載っている話で、公益のために一生懸命働くことの重要性(素晴らしさ)を説明している。

 先日、オイラは、この通潤橋へ行ってきた。

通潤橋2

 そこで、この話を紹介したいと思う。


 以下、さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」からの転載です。


 熊本の町から東南十数里、緑川の流れに沿うて、白糸村(しろいとむら)というところがあります。

 あたり一面、高地になっていて、緑川の水は、この村よりずっと低いところを流れています。白糸村は、このように川に取り囲まれながら、しかも川から水が引けないところです。

 それで昔は水田が開けず、畠の作物はできず、飲み水にも困るくらいでした。村人たちは、よその村々の田が、緑の波をうつのを眺めるにつけ、豊かに実って金色の波が打つのをみるにつけ、どんなにかうらやましく思ったでしょう。

 今からおよそ百年ほど前、この地方の総庄屋に布田保之助(ふたやすのすけ)という人がありました。

 保之助は村々のために道路を開き、橋をかけて交通の便をし、堰を設けて水利をはかり、大いに力を尽くしましたが、白糸村の水利だけはどうすることもできないので、村人たちと一緒に、水のとぼしいことを、ただ嘆くばかりでした。

 いろいろ考えたあげくに、保之助は、深い谷を隔てた向こうの村が、白糸村よりも高く、水も十分にあるので、その水をどうかして引いてみよう、と思いつきました。

 しかし、小さなかけいの水ならともかくとして、田をうるおすほどのたくさんの水を引くのは、なまやさしいことではありません。

 保之助は、まず木で水道をつくってみました。ところが、水道は激しい水の力で、ひとたまりもなく壊され、堅い木材が深い谷底へばらならになって落ちてしまいました。

 けれども、一度や二度のしくじりで、志のくじけるような保之助ではありません。今度は、石で水道をつくろうと思って、いろいろ実験してみました。

 水道にする石の大きさや、水道の勾配を考えて、水の力のかかり方や、吹きあげ方など詳しく調べました。とりわけ、石の継ぎ目から、一滴も水を漏らさないようにする工夫には一番苦心しました。

 そうして、やっと、これならばという見込みがついたので、まず谷に高い石橋をかけ、その上に石の水道をもうける計画を立てて、藩に願い出ました。

 藩の方から許しがあったので、一年八カ月を費やして、大きなめがね橋をかけました。高さが十間余り、幅が三間半、全長四十間。そうして、この橋の上には、三すじの石の水道がつくってありました。

 始めて水を通すという日のことです。保之助は、礼服をつけ、短刀を懐にして、その式に出かけました。万が一にも、この工事がしくじりに終わったら、申し訳のため、その場を去らず、腹かき切る覚悟だったのです。

 工事を見届けるために来た藩の役人も、集まった村人たちも、他村からの見物人も、保之助の真剣なようすを見て、思わずえりを正しました。

 足場が取り払われました。しかし、石橋は、びくともしません。やがて水門が開かれました。水は、勢い込んで長い石の水道を流れてきましたが、石橋はその水勢に耐え、相変わらず谷の上に高くどっしりとかかっていました。

 望みどおりに、水がこちらの村へ流れ込んだのです。

「わあ」という喜びの声が上がりました。

 保之助は、永い間、苦心に苦心を重ねた難工事ができ上がったのを見て、ただ涙を流して喜びました。そうして、水門をほとばしり出る水を手に汲んで、おしいただいて飲みました。

 まもなく、この村にも、水田の開ける時が来て、百町歩(ぶ)ほどにもなりました。しだいに村は豊かになり、住む人は増えて、藩も大いに収益を増すようになりました。

 橋の名は通潤橋(つうじゅんきょう)と名付けられ、今もなお深い谷間に虹のような姿を横たえて、一村の生命を支える柱となっています。



 話の中に、次の文がありました。

 始めて水を通すという日のことです。保之助は、礼服をつけ、短刀を懐にして、その式に出かけました。万が一にも、この工事がしくじりに終わったら、申し訳のため、その場を去らず、腹かき切る覚悟だったのです。
 工事を見届けるために来た藩の役人も、集まった村人たちも、他村からの見物人も、保之助の真剣なようすを見て、思わずえりを正しました。


 保之助は、自分のためでなく、公益のために、これほど真剣に取り組んだということですが、これは、すごいことです。

 今の世の中には、いろんな問題がありますが、多くの人が、このレベルの「真剣さ」「本気さ」で取り組めば、多くの問題は解決するはずです。

 困難な問題を解決できるかどうかは、取り組む人の「本気さ」「真剣さ」にかかっているのです。



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伊藤 豪

こんにちは、大和思想の著者、共存共栄研究センター代表の伊藤豪です。
当ブログでは、大和思想について、ブログ形式で説明したいと思います。

大和思想を読んだことがある人は、より実践的なことが理解できるようになります。
大和思想を読んだことがない人は、大和思想の全体像が理解できるようになります。

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