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電車内で「椅子取りゲーム」が勃発した話

幸福になるための知恵
05 /05 2019
「う~…。今日は酔っぱらった…」

 普段は酒を飲まないオイラだが、今日は、知り合いと、それなりに飲んでしまった。


 高円寺で飲んだので、今日は中央線で家に帰る。

 電車は、満員というわけではないが、それなりに混んでいる。

 周りを見ると、オイラの他にも、酔っぱらいが数人いる。

 酔っぱらっているときに、混んでる電車に乗るのは、正直ダルイ。

 周りの酔っぱらいも、つらそうにしている。

 でも、「ま~、そうときもあるよね…」。


 ある駅で、多くの人が電車から降りていった。

 オイラは、まだ降りないので、フラフラしながら、人の流れに巻き込まれないように立っていた。

 優先席に、一人座れるスペースができたのが見えた。

 その席の前に立っていた人=ヤスシ(仮名)が、網棚から荷物を降ろしている。

「ヤスシも電車から降りるのか」と思いきや、ヤスシは荷物を下ろして、空いたスペースに座る様子だ。

 と、その瞬間、

 ヤスシの横にいた人=キヨシ(仮名)が、一瞬早く、そのスペースに座る体勢に入った。

 不意をつかれたヤスシは、荷物を降ろそうとしたままの体勢で、キヨシを阻止しようとしている。

 ヤスシとキヨシは、軽く酔っぱらっているようだが、互いに席を譲るまいと、軽くもみ合いになった。

「大人の椅子取りゲーム」の勃発だ!!


 どうなるのかと思って見ていたが、結局、先に座る体勢に入ったキヨシが、割り込む形で、そこに座った。

 ヤスシは、横取りされた形になったので、納得がいかない。キヨシに文句を言っている。

 キヨシは、うつむいたまま、それを無視している。

 オイラは、イヤホンで音楽を聴いていたので、何を言っているのか聞き取れなかったが、ヤスシは、しばらく文句を言っていた。


 キヨシの隣に座っていたおばさんは、気まずくなったようだ。

「私、次の駅で降りるから座ってください」と、ヤスシに席を譲っている。

「いや、いや、大丈夫です。座っててください」と、ヤスシは言っている。


 オイラの目には、ヤスシは、荷物を降ろして、電車から降りるように見えたので、キヨシにも、そう見えたのだと思う。もともと悪気があったのではないように思える。

「まっ、そういうこともあるよね」って感じだ。


 気まずい空気、静かな空気が、しばらく続いた。


 次の駅で、座っていたキヨシが、電車から降りていった。

 と、その瞬間、

 こともあろうに、ヤスシが、最後の文句を、大きな声で言い放った。

「お前なんか、一生○×△○×△!!」

 キヨシは立ち止まった。

 そして、こちらを振り向き、すごい剣幕で電車に戻ってきた。


「………!?」


 オイラの右に、キヨシがいる。

 オイラの左に、ヤスシがいる。

 オイラを挟んで、キヨシとヤスシが、にらみ合っている。

 今にも勃発しそうな感じだ。


「トゥルルルルル…。3番線から、電車が発車します。黄色い線の…」

 時間にすると、ほんの数秒だったと思うが、オイラは、とりあえず止めようと思った。

 そして、キヨシに、「まぁ、まぁ、まぁ~」というジェスチャーをした。


 しばらくして、キヨシは、電車から降りていった。

 そして、扉が閉まった。

 だが、キヨシは、相当ムカついていたらしく、電車に5回ほど蹴りを入れた。

 だが、キヨシは、その後オイラの方を見て、右手を軽く上げ、「悪いね」というジェスチャーをした。

 オイラは、軽くうなづいた。


 しばらく平穏な時間が過ぎた。

 そして、次の駅で、今度はヤスシが降りていった。

 ヤスシは、降りるときにオイラに向かって、笑いながら「悪かったね」と言った。

 オイラも笑顔で返した。



 こんなこともある。

 そんなこともある。


 ヤスシもキヨシも、悪い人には見えない。

 ほんの少し「広い心」があれば、「譲り合う心(謙譲の精神)」があれば、互いにムカつき合うことはないのだが…。


 これは、きれいごとではない。

 幸福な人生を歩むための知恵なのだ。


 小さなことにこだわっていると、ムカつくことが多くなる。

「広い心」「譲り合う心(謙譲の精神)」を持っていれば、ムカつくことは少なくなる。


「ムカつくことが多い人生」と「ムカつくことが少ない人生」と、どちらの方が幸福な人生なのだろうか?


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伊藤 豪

こんにちは、大和思想の著者、共存共栄研究センター代表の伊藤豪です。
当ブログでは、大和思想について、ブログ形式で説明したいと思います。

大和思想を読んだことがある人は、より実践的なことが理解できるようになります。
大和思想を読んだことがない人は、大和思想の全体像が理解できるようになります。

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