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精神的苦しみを解消する方法

自分の精神を安定させよう
10 /20 2019
 全ての人には、少なからず、思い出したくないような「つらい過去」「苦しい体験」「恥ずかしい経験」等があると思います。

 ほとんどの人は、時間とともに、その記憶が薄れたり、その人なりに上手く解釈したりして、深刻な影響を受けずに生活していますが、中には、過去の経験に縛られて、幸福な人生を歩めなくなっている人もいます。


 過去の経験に縛られないようにするためには、「自分の運命を受け入れること」が必要です。

 ※ここで言う「運命」とは、「人生で起こる全ての出来事」のことで、「神が定めたこと」「『生まれてから死ぬまでの間に起こる全ての出来事』は、神によって定められている」等のことではありません。


 人間の全ての「精神的苦しみ」は、「『理想(欲が満たされた理想の状況)』と『現実(欲が満たされていない現状)』の間に『差』があること」によって生まれます。


 ここで言う「欲」とは、「~が欲しい」「~を手に入れたい」といった「欲求」のことですが、この「欲」が湧いた時点では、つまり「~が欲しい」と思った時点では、「その『~』は手に入れていない状況」にあります。

 ですから、人間は「~が欲しい」「~を手に入れたい」と思うと、「その『~』を手に入れた状況(欲が満たされた理想の状況)」と「『~』を手に入れていない現状(欲が満たされていない現状)」の「差」に少なからず「不満足」を感じます。

 また、「~をしたくない」というのも同じで、「~をしたくない」と思った時点では、「『~』をしなければならない状況」にあります。

 ですから、「~をしたくない」と思うと、「『~』をしなくていい状況(欲が満たされた理想の状況)」と「『~』をしなければならない現状(欲が満たされていない現状)」の「差」に少なからず「不満足」を感じます。


 このように、人間は、「『理想(欲が満たされた理想の状況)』と『現実(欲が満たされていない現状)』の間に『差』があること」によって「不満足」を感じるので、「もっといい生活がしたい」「もっと強くなりたい」「もっとキレイになりたい」「もっとお金が欲しい」「もっと権力を手に入れたい」「もっと癒されたい」「もっといい人に出会いたい」「もっと楽しみたい」「出世したい」「有名になりたい」「相手にされたい」「いい家に住みたい」「旅行をしたい」「努力をしたくない」「仕事をしたくない」「勉強をしたくない」と思えば思うほど、より多くの「不満足」を感じることになります。

 また、それを強く思えば思うほど、「理想」と「現実」の「差」が明確になるので、より強い「不満足」を感じることになるのです。


 さて、「『理想(欲が満たされた理想の状況)』と『現実(欲が満たされていない現状)』の間に『差』があること」によって「精神的苦しみ」は生まれるので、「精神的苦しみ」を解消するためには、その「差」を解消する必要があるのですが、「自分の運命を受け入れること」ができれば、その「差」は解消されます。

 そして、その「差」が解消されるので、「精神的苦しみ」も解消されます。


 例えば、人によっては「困難」に直面すると、「困難がなければいいのに」という、「困難がない状況」を欲する「欲」を持ちますが、このような「欲」でも、強く持てば持つほど「理想」と「現実」の「差」が明確になるので、より精神的に苦しむことになります。
 ですが、どのような「困難」に直面しても、「そういうこともある」「人生は山あり谷ありである」「世の中には『自分よりも大変な状況にいる人』がいる」と考え、「自分の『運命』を受け入れること」ができれば、じたばたせず、「前向きに生きる覚悟」を決めることができるようになるので、「精神的苦しみ」は、少なからず解消されます。

 また、人によっては、年をとって体力が衰え、若い頃と同じように活動することができなくなると、「年はとりたくない」「若くありたい」という「若さ」を求める「欲」を強く持つようになります。
 そして、その「理想」と「現実」の「差」に苦しむことになります。
 ですが、たとえ年をとって体力が衰えても、「人生とはそういうものである」「全ての人が同じ経験をしている」「年相応であることが大切である」と考え、「『年をとること』を受け入れること」ができれば、必要以上の「気負い」や「若者と張り合う気持ち」がなくなり、気持ちが楽になります。

 また、人間には「生きよう」とする「欲」があるので、人によっては「死」に直面すると、「生きたい」という「欲」を必要以上に強く持ちます。
 そして、そのために、かえって「恐怖」に怯え、苦しむことになります。
 ですが、たとえ「死」に直面しても、「生きているものは必ず死ぬ」「人が死ぬのは自然なことである」「『生まれること』と『死ぬこと』はセットになっている」「人間は、ただ生きて、ただ死ぬだけである」「生まれた瞬間から『死へのカウントダウン』は始まっている」と考え、「死を受け入れること」ができれば、「死」に対する「恐怖心」が減り、「死」に直面しても「落ち着き」「心の平静さ」「平常心」を保つことができるようになります。

 また、「怒られること」「嫌われること」「失敗すること」は、誰にとっても嫌なことなので、人によっては、そうなったとき、もしくは、そうなりそうなときに、「それを避けたい」という「欲」を強く持ちます。
 そして、そのために、必要以上に動揺したり、取り乱したり、落ち込んだり、悲しんだりします。
 ですが、そのようなことも、「次回から気を付ければいい」「すでに起こったことは仕方がない」と受け入れることができれば、必要以上に動揺したり、取り乱したり、落ち込んだり、悲しんだりすることはなくなります。

 また、「出世」「名声」「地位」「成功すること」を望むのは自然なことですが、人によっては、それを必要以上に強く求めてしまい、そのために、活動がうまくいかないときや、作業がはかどらないときに、「イライラ」「せかせか」し、「ストレス」を多く抱えてしまいます。
 ですが、たとえ「高い理想」を持っていたとしても、それと同時に、「自分の『運命』を受け入れる感覚」もしっかり持っていれば、どのような状況になっても、どのような結果になっても、常に「冷静さ」を保っていられます。

 また、経済、学問、スポーツ、芸能等、様々な分野で、「一時的に脚光を浴びた人」が、その後、脚光を浴びなくなったときに、過去の栄光に縛られて、「現在の自分を受け入れられないこと(『いつまでも脚光を浴びていたいという欲』を強く持つこと)」があります。
 そして、そのために苦しみ、「投げやり」になったり「自暴自棄」になったりすることがあります。
 ですが、「自分は、一時的にでも脚光を浴びたのだから恵まれている」「自分は一時的にでも、他の人より世の中に貢献できたのだから恵まれている」と、「現状を受け入れること」ができれば、「プライド」や「プレッシャー」から解放されて、気持ちが楽になります。

 また、人によっては、思い出したくない程の「後悔」や「失敗」や「嫌な経験」があると、それを受け入れることができず(「それがなければいいのに」という「欲」を強く持ち)、そのために、いつまでも苦しい思いをし、「前向きに生きること」ができなかったり、「うつ」になったりすることがあります。
 ですが、そのようなことも、「失敗をしない人など、どこにもいない」「失敗は次に生かせばそれでいい」「過ぎたことをいつまでも考えていても仕方がない」「いつまでも、くよくよしていても意味がない」と受け入れることができれば、気持ちが切り替わり、「過去にとらわれずに、未来に目を向けよう」「過去はともかく、これからの人生をいいものにしよう」というような、「前向きに生きる意欲」が湧いてきます。

 また、「能力」や「人格」を向上させる上で「理想を高く持つこと」は重要ですが、「理想を高く持つ」だけで、「失敗」「自分の短所」「能力が劣っていること」「うまくできないこと」等を受け入れる感覚を持っていなかったら、「理想」と「現実」の「差」が必要以上に気になったり、「失敗」したときの「ショック」が大きくなったりします。
 ですが、「『ありのままの自分』を受け入れる感覚」「どのような結果でも受け入れる感覚」をしっかり持っていれば、常に「落ち着き」「心の平静さ」を保っていられます。

 また、世の中には、「何でも『自分の思いどおり』にしたい」「細かいところまで『自分の思いどおり』でなければ気がすまない」と言う人がいますが、人生では、「自分が望んでいないこと」がたくさん起こりますし、世の中には、「『自分の思いどおり』にならないこと」がたくさんあるので、そのような感覚を強く持っていると、毎日起こる「『自分の思いどおり』にならないこと」に、いちいち腹を立て、「自分が望んでいないこと」に、いちいち「ショック」を受け、毎日の生活が嫌になり、人生そのものが苦痛になってしまいます。
 ですが、「何から何まで『自分の思いどおり』になるはずがない」「全ての人が同じ状況の中で生活している」と考え、「普段の生活の中で起こる全ての出来事」を受け入れることができれば、そのような苦しみはなくなり、「心の平静さ」を保てるようになります。

 また、「努力に対する『正当な評価』を求めること」や「貢献したことに対する『正当な見返り』を求めること」は、ある意味当然のことですが、そのような「正当な欲」でも、それを強く持っていると、それが受けられなかったときに、とても大きなショックを受け、非常に落ち込むことになります。
 ですが、たとえ、それが受けられなかったとしても、「そういうこともある」「悪いことをしたわけではないのだから問題ない」と考え、それを受け入れることができれば、それによって苦しむことはなくなります。


 このように、「自分の『運命』を受け入れること」ができれば、「理想」と「現実」の「差」は解消するので、「精神的苦しみ」は解消されるのです。

 つまり、どのようなことがあっても、「自分の『運命』を受け入れること」ができれば、それによって苦しむことはなくなるのです。


 このことを、よく覚えておきましょう。

 重要なのは、過去のつらい経験等を、精神的に苦しまないように「上手く解釈する」ことです。
「運命を受け入れるように解釈する」ことです。


 いつまでも過去に縛られて、幸福な人生を歩めないのは、もったいないことです。
 私たちは、過去の事実を変えることはできませんが、それを受け入れることによって、「精神的苦しみ」からは解放されるのです。


※「受け入れることができないような経験」は、アファメーションを活用して、無意識のレベルから、受け入れるようにしましょう。 アファメーションとは



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伊藤 豪

こんにちは、大和思想の著者、共存共栄研究センター代表の伊藤豪です。
当ブログでは、大和思想について、ブログ形式で説明したいと思います。

大和思想を読んだことがある人は、より実践的なことが理解できるようになります。
大和思想を読んだことがない人は、大和思想の全体像が理解できるようになります。

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