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親しき仲にも礼儀あり

人間関係を良くしよう
11 /10 2019
 家族、友人の集まり、会社等において、一見仲が良さそうで、実際は、相手を牽制し合っていたり、相手をからかっていたり、相手の足を引っ張っていたりする「微妙な人間関係」を見ることがあります。

 彼等は、仲がいいのでしょうか?

 それとも仲が悪いのでしょうか?


 彼等は、一応は一緒にいるわけですから、大きなくくりで見ると「仲がいい」のかもしれません。

 ですが、彼等は、表面上は楽しそうにしていても、本心から楽しんでいるわけではなく、少なからずストレスを感じています。

 ですから、その状態が続くと、いずれ、その家族、友人の集まり、会社等は、まとまりが得られなくなり、その目的を実現させることができなくなります。

 つまり、協力して生きていくこと、有意義な時間を過ごすこと、利益を出し続けること等ができなくなります。


 彼等は、なぜ、そのような「微妙な人間関係」になっているのでしょうか?

 それは、それぞれが、相手に「正しい接し方」をしていないからです。


 人間関係において根本的に重要なのは、相手を「尊重」することです。

 つまり、相手を、その全体(家族、友人の集まり、会社等)を支える価値ある存在、重要な存在として認め、大切にすることです。


 また、人間関係をいい状態に保つためには、互いに「気遣い」をする必要があります。

 つまり、「相手の『気持ち』を察し、『人間関係』が『互いの尊厳が保たれている状態』になるように立ち居振る舞うこと」「その場の空気をしっかり読んで、その場にいる人を『嫌な気分』にさせないように立ち居振る舞うこと」が必要です。


 常に相手を尊重する、気遣いをすると言うと、堅苦しく思うかもしれません。

 ですが、実際は、常に、そのように接するからこそ、人間関係が、いい状態で続くのです。


 昔の人は言っています。

「親しき仲にも礼儀あり」と。

 どれだけ親しくなっても、相手を尊重し、気遣いをすること。

 これが、いい人間関係を継続させるためには、必要不可欠なのです。


※朱子学の「小学」に、これに関連する面白い文章があるので紹介します。

 伊川先生の言に、近世は人情が浅薄で、気が合い、互いに狎(な)れ合うことを同心同意とし、互いに角がなく、人の気に触るような言動をしないのを互いに歓び合い、愛しあっていることと心得ている。しかしこのようなことでどうして永つづきが望めよう。久しい交わりを得るには、互いに人格を尊重してゆかなければ駄目で、人を敬い自己を敬う恭敬を心得るべきである。君臣の交わり、朋友の交わり、皆この敬即ち互いの人格の尊重を主としなければならない、とある。


 張横渠先生の言に、近頃の朋友は、互いに自分にさからわない善柔者を択んで仲問となり、互いに肩を拍ち袂をとり合って意気投合だと考えているが、ちょっとでも意見が合わないと怒り出す。大体朋友の間柄は互いに謙遜し、かつ倦まずに切瑳すべきものであるから、互いにその人格を尊重して丁寧につき合うものは、日日に親しみを増し、互いに切磋琢磨し忠告しあう朋友としての効力を速やかに発揮して来るのである、とある。



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伊藤 豪

こんにちは、大和思想の著者、共存共栄研究センター代表の伊藤豪です。
当ブログでは、大和思想について、ブログ形式で説明したいと思います。

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